深夜のアットーおばさん
私が深夜によく行くラーメン屋さんに、やけに元気のいいおばさんがいる。
でも、滑舌が悪いのか、ありがとうが「アットー」に聞こえて、それを連呼するので、
やたらとおもしろい。
お客さんに「アットー」、スタッフにも「アットー」。
もう日付が変わっていて、食べにくるお客さんたちもお疲れモードなのに、
このおばさんだけは、いつ行っても「アットー、アットー」甲高い声で、威勢良く迎えてくれる。
この前は「サッキュー!」なんて、おそらくはサンキューであろう、横文字まで使って、
疲れていた私を、おおいに楽しませてくれた。
でも、今夜行ってみると、その威勢のいいおばさんはおらず、
かわいらしい男の子が代わりに接客してくれた。
はにかんだ笑顔で、「お味はどうですか?」なんて‥担々麺とチャーハンを頬張る
私に聞いてくれたりして。
「美味しいです!」なんて、こちらも営業スマイルで返してみたものの、
深夜に一人でラーメンとチャーハンを食べる女を、この男の子はどう思ってるんだろう?
と考えると、かな〜り恥ずかしい気持ちになってしまった。
一日の終わりは、やっぱりかわいい男の子よりも、アットーおばさんのほうがいいなぁ。
明日の活力を与えてくれるのは、最後は元気の良さなんだ! とポジティブな気持ちで
思うのでした。
タグ:ラーメン
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